この日韓関係を良好にするには?
日本の著名な文化人類学者である伊藤亜人・東京大学名誉教授が、
行き詰まっていると助言した。
伊藤先生いわく
確かに日韓基本条約などの『法』はある
「明治以降の帝国主義の犠牲になってきた朝鮮半島の人たちには、
西洋的な『法』だけでは割り切れない感情がある。
彼らの中にある『恨(ハン)』とか『非業の気持ち』に対して
日本側は『惻隠(そくいん)の情』を示すべきだろう。
傲慢にならず、相手をおしはかろうとする姿勢だ。
そうでないといつまでも日本は『法匪(ほうひ)』と呼ばれる。
(法解釈に固執し実態を顧みない人)
お互いにとって不幸な状態が永遠に続く
現在の日本の政治・経済分野のエリートたちは、
韓国社会に対する理解や共感が不足している。
国際交流の「交流」の基本はあくまでも生身の人間同士が現場で触れ合い、
いろんな経験を共にすることだ。
そうすればお互いの考え方の違いが理解でき、
どうすれば違いを乗り越えられるかを考えることができる。
現在の日本のエリートたちにこのような考えが足りない。
戦前を知る過去の(日本の)政治家の中には
深い反省を含めてアジアへの熱い思いを持つ人が多かったが、
今のエリート層には隣国への友愛の情が感じられない。
未来志向的な韓日関係を築くのに最も重要なものとして、
両国の国民同士、特に若い世代の交流活性化が大切。
「負の遺産」への抵抗が少ない世代だからだ。
私自身も(韓国に)心の通う友人ができて50年近くになろうとしている。
(日本)国民の何人かに1人ずつでもこうした友人ができれば、
日韓の関係はおのずとうまくいくにちがいない。
(私見)
しがらみの少ない若い世代が文化的な交流(ドラマ・アニメ等)をして
新しい、良好な関係を築ければいいと思う。